2019.3.26
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人事評価

グローバルタレントマネジメントを加速させるピープルアナリティクス

(写真=ImageFlow/Shutterstock.com)
(写真=ImageFlow/Shutterstock.com)
HRテックの活用によって、人間では時間のかかるビッグデータの分析やグローバルにおけるタイムリーな人材管理が可能になりました。同時に、海外拠点における重要な課題の一つである「グローバルタレントマネジメント」も加速させています。

ここではピープルアナリティクスに焦点を当て、グローバルタレントマネジメントの重要性を解説します。

グローバルタレントマネジメントの必要性

グローバルタレントマネジメントとは、従業員の才能や資質、能力やスキルなどの情報を、一元管理と客観的な評価により、海外拠点も含めて横断的で戦略的な人事配置や教育などの取り組みを行うことです。

日本国内だけで経済活動するのであれば、人材管理として氏名・住所・性別・資格などの属性情報を管理すれば事足りていました。しかし、グローバルで人材管理をする場合、日本と海外では文化や習慣、国民性や法令などが異なり、採用基準や就業スタイルにも違いがあるため、単純な属性だけでは不十分です。

そのため、グローバル基準に合った人材管理の方法として、客観的な評価と適正にマッチした人材配置によって、人材のパフォーマンスを最大化し、国際競争力を高めることができるグローバルタレントマネジメントが必要とされています。

HRテックによって可能になったピープルアナリティクス

グローバルタレントマネジメントにとって重要なピープルアナリティクスは、成果主義が広がる前まではスタンドアローンのPCや社内サーバーで人事システムを運用していました。データは属性データ程度で、まだピープルアナリティクスと呼べるほど分析や活用するデータもなく、採用・育成・評価・配置などの判断は基本的に人間が行っていました。

しかし、成果主義やテクノロジーの進展によって、リーダーの選抜や育成のための評価に関するデータが収集されるようになり、システムもそれまでの個別システムからERPシステムが使用されるようになり、簡易な解析が可能になってきました。

また、グローバル化の波が押し寄せてきた頃には、インターネットの普及やスマートフォン・タブレットなどの新しいデバイスの登場、クラウドシステムなどテクノロジーの進化によって、既存データ以外にも従業員に関する行動データなどが収集・蓄積されるようになり、グローバル人員も含めた人事データを分析することが可能になりました。

ピープルアナリティクスは分析から予測へ

HRテックの進化によってより高度なピープルアナリティクスが可能になりましたが、テクノロジーの進化はまだまだ加速しており、それに合わせてピープルアナリティクスもさらに進化しています。

現在は、クラウド型のERPの導入やモバイル機器などによって、リアルタイムなデータによるタイムリーな分析が可能になりました。

しかしそれだけではなく、社内での行動やコミュニケーションデータを収集し、離職の可能性がある従業員を見つけ出すなど、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)といった新たなテクノロジーの活用によって、データ分析のみならず予測を行うものまで登場し始めています。ピープルアナリティクスは分析から予測へとシフトし始めているのです。

ピープルアナリティクスを扱える人材の必要性

テクノロジーの進化とともに、国際的な経済活動が活発になり、ビジネスそのもののスピードも急速に変化しています。このような中で生き残るためには、労使紛争のリスク軽減や人材の育成・開発を推し進め、組織のパフォーマンスを上げて国際競争力を向上させなければなりません。

客観的なデータによる公平で公正、かつスピード感のある人材マネージメントを行うには、ピープルアナリティクスの質にかかっている部分もあります。どのようなデータを収集すればいいのか、どのようなデータを組み合わせることで何がわかるのか、ピープルアナリティクスに関する知識を持った人材も必要となってくるでしょう。
 

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